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 この8月上旬、平湯温泉をベースに妻と北アルプス穂高連峰の主峰、奥穂高岳(3190m:日本第3位)に登ってきました。

 奥穂高岳の山頂では視界が良くなかったですが、全般に天候はまずまずで、更に昨年の西穂高岳のときと同じように、山頂ピークへの途中の登山道でまたラッキーなことに雷鳥に会うことが出来ました。

 行程は、 上高地→横尾→涸沢小屋(泊)→穂高岳山荘→奥穂高岳山頂→前穂分岐(紀美子平)→岳沢→上高地 となりましたが、当初山中2泊の予定を、山小屋泊まりの苦痛から逃れるべく、山中1泊の強行軍で上高地まで下山してきました。特に紀美子平から岳沢ヒュッテまでは最悪で、奥穂高岳へのメインルートは涸沢経由になっていることが良くわかりました。

 退職後、1年目は槍ヶ岳、2年目は西穂高岳、そして3年目の今年は奥穂高岳と、北アルプス槍・穂高連峰の中でも一番人気が高い槍と奥穂の登頂を終えた今、学生時代からずっと抱いてきた憧れが達成され、北アルプスへの情熱が急速に落ち込んでいくことが自分でも良くわかる感じです。来年以降、また北アルプスへ登るかどうかはその時になってみないとわかりませんが、妻も北アルプスを堪能したとのことですので、多分今回で登山(私の場合、登山は北アルプスの槍・穂高だけです。)は卒業となる見込みが大きいと思います。というのも、これらの山への登山を決意するには、当然立ちふさがる苦痛をはるかに超える、情熱、好奇心あるいはモチベーションが必要ですが、今後全く自信がありません。

 登山をやめることについては別にどうという事はないのですが、ただ、妻と唯一の共通の趣味にしてきたことを放棄することは、これからの先行き、家庭がバラバラになっていくような恐怖感が芽生えてきていることが難儀です(笑)。