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 この6月上旬、娘のウェディングで、当方としてはハネムーン以来ほぼ30年ぶりに、家族揃ってハワイに行ってきました。

今回の目的の第一は勿論娘の式ですが、それと同等以上(娘に叱られそうですが・・・)に、もう一つ期待したものを持って関空を出発しました。それは標題のとおり、真珠湾のアリゾナ記念艦と戦艦ミズーリです。ご承知の通り、この2戦艦は日本人にとって忘れることの出来ないあの太平洋戦争の、始まり(日本海軍の真珠湾奇襲攻撃で戦艦アリゾナが爆沈)と、終わり(東京湾上の戦艦ミズーリ艦上で降伏文書に調印)の象徴です。実は30年前も、アリゾナを見たかった(当時ミズーリは、まだ未公開)のですが、ツアーを離脱してそれを見に行けば、成田離婚(当時は未だ羽田でしたが・・・)は必至でしたので、その勇気はありませんでした(笑)。今回も、妻とはもとより諦めていましたが(笑)、息子にも拒否され、結局一人で、また短時間で両方見るため、日本人のツアーには参加せず個人で見てきました。

1.記念艦アリゾナ
 当日は、日曜のせいかかなり混んでいましたが、日本人は全く見かけませんでした。見学はバッチ式で、約100人単位で、映画(なぜ、今アリゾナ記念艦があるのか、満州事変以降の米国側から見た歴史を、30分ほど簡単に説明)を見た後、ランチに乗りアリゾナまで往復。
 映画が始まった途端、「これはマズイ。他の客からジャップと叫ばれるのでは・・・」と懸念しましたが、杞憂に終わりました。映画のあと船に乗るときも彼らはフレンドリーで、日米間では完全に過去の歴史になっていると実感しました。アリゾナでは今も水面下に沈んだ艦体から油が漏れてきており、艦体も所々見えます(真珠湾の水深は非常に浅い)。

2.戦艦ミズーリ
 こちらはトレインバスに乗って、フォード島(今は橋が架かっている)に係留されているミズーリまで往復するものですが、日本のツアー客も沢山いて、ホテルのツアーデスクで「大人気:戦艦ミズーリ見学」とあったのが良く理解できました。
 ご承知の通り、ミズーリは、日本の大和型戦艦に対抗して、大戦末期にアイオワ型4戦艦の1艦として竣工し、戦後一時期退役していましたが、装備を近代化(巡航ミサイルトマホークなど搭載)し湾岸戦争にも参加しています。勿論今は再退役し、保存協会が歴史博物館として運営しています。
 昨年、日本では「男達の大和」が話題になり、尾道の実物大のセット、呉の大和ミュージアムの1/10模型が大人気でしたが(当方も両方見てきました)、やはり実物の生の巨大戦艦(多分最後の戦艦)は迫力十分です。一見の価値は十分にあると思います。

ハワイは、昔から日本人には大人気ですが、これからも何度も来て、ゴルフは勿論、ボディサーフィンなども楽しみたいと思っています。ワイキキの浜辺は日本人が多く相変わらず賑やかでした。