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 南大阪のダイビングショップのツアーに参加し、尾鷲で潜ってきました。

 尾鷲市、熊野市の東紀州は紀伊半島の中でも大阪から一番不便な場所で、今まで一度も行ったことがなく今回のダイビングでやっと行くことが出来ました。ルートは吉野からR169を通り、大阪の中心部から直線距離ではわずか90Km程度なのに、約4時間弱も掛かりました。高槻から来ていたダイビングツアーの一行は、新名神、伊勢自動車道経由で約3時間だと言ってましたが、新名神が開通したので40分程度は短縮になったとのことでした。

 尾鷲はいいところですが、高速道路が尾鷲の近くまで出来なければ(計画はあるみたいです)、まあ多分今回が最初で最後の尾鷲旅行になりそうです。

 今回のもう一つのポイントは、ダイビング後の復路が紀伊山地の高所(R169新伯母峰トンネル:標高約750m)を通り帰らなければならないことでした。減圧症はダイビングをするときや、した後に最も注意しなければならない事柄で、ダイビング後の飛行機(機内は与圧しているが、それでも1気圧より低い)への搭乗は、24時間経過してからというルールが国内外で確立されています。しかし高所移動(峠越え)については明確なルール的なものがなく、ダイビング雑誌や関東のダイバーに聞いた話では、首都圏のダイバーが伊豆半島の西側のポイントでダイビングをした後、伊豆山地の峠を越えて東京へ帰るときにときどき減圧症の事例が発生しているとのことです(一旦減圧症になれば、治療に1年程度は掛かる。)

 今回参加したメンバーは全て30歳より若い人ばかりで、中高年は当方1人の為、万一のことを考えて、初日と2日目のダイビングの本数を1本ずつ減らして、血液中の残留窒素対策を自分なりに行い、無事帰宅することが出来ました。