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 この3月中旬、なか6日間の日程で、オーストリー・チロル地方のサンアントンへ中高年のスキーツアーに行ってきました。

 関空からこの3月末で廃止になるJALのロンドン便(関空からの日系の欧米直行便としては唯一残っていた路線)に乗り、ヒースロー空港でBAのチューリッヒ便に乗り継ぎ、チューリッヒ空港からバスでスイス・オーストリーの国境を越えて約2時間半でサンアントンに到着しました。

 ヒースロー空港では昼過ぎの、朝夕のラッシュ時間帯から外れた時間にもかかわらず、2本ある滑走路のうち我々の便が出発する滑走路では、誘導路に6、7機の出発便が数珠繋ぎに離陸待ちをしており、関空の閑散とした状況を見慣れている、我々関西の人間にとって、なんとも複雑な気持ちにさせられました。

 さて、ご承知の方も多いと思いますが、サンアントンはスキー発祥の地として有名で、また日本の野沢温泉村と姉妹村になっており、そのきっかけとなった人物の名前をつけたシュナイダーコースが野沢温泉スキー場にあります。

 サンアントンを中心としたエリアには、サンアントン、サンクリストフ、ツュルス、レッヒ そしてシュトゥーベンと5ケ所のスキー場があります。今回は、6日間のうち初日があいにく雨で、スキーをやめてインスブルックの観光に行きましたが、残り5日間は終日天気に恵まれ、シュトゥーベンを除く4ヶ所を滑って来ました。当然のことながらどこを滑っても初めてのところばかりで、一方、今の日本のスキー場では先ず考えにくいような混雑振りで、スキー場の景色とご当地のスキーヤーに見飽きることはありませんでしたが、昼食時のレストランの混雑振りには毎日閉口しました。 また4ヶ所の中でも特に、最奥部にあるレッヒには5つ星のホテルが林立しており、一方サンクリストフにはあのダイアナ妃が宿泊したホテルがあり、サンアントン付近一帯は高級リゾート地として欧州では有名のようです。

 最後に今回ツアーに参加した方々の話を聞くと、「ここは機会があればまた来たい」との声が多かったように感じました。