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 この2月上旬、10日間の中高年スキーツアーで、イタリアのドロミテに行ってきました。ご承知のように、このドロミテには、有名なコルチナ・ダンペッツオの街があり、かつてかなり昔に開催された冬季五輪で、日本人としてアルペン競技で唯一銀メダルを獲得した猪谷千春や、三冠王のトニーザイラーがよく知られているところです。

 実質6日間のスキーの日程でしたが、6日間とも晴天に恵まれ、添付の地図や下記の日程の通り、ドロミテのスキーを満喫してきました。中でも圧巻は、3日目に滑ったカルバラの街を起点とした、セラ山塊の周回コースで、このコースは右回り、左回りの両方可能で、直線でも50Kmもあり、丸1日かけて右回りで滑ってきました。

 日本では、コルチナ・ダンペッツオの方が有名ですが、現地ではカルバラの方が大人気で、無数にあるゴンドラ、リフトの全てが平日にも関わらず終日混雑していて、此処の人気の凄さを実感させられました。この混雑ぶりは、今の日本ではとても考えられない程の混みようです。

 ・初日:ファローリアとクリスタリオの2つのエリア・・・このエリアだけ宿泊しているコルチナのホテルから歩いてゲレンデに行けるが、ほかのエリアはすべてバスが必要。
 ・2日目:トファーナエリア・・・ここはコルチナの街を挟んで初日のエリアと向かい同士。
 ・3日目:セラ山塊の周回・・・コルチナからチャーターバスで約1時間、このエリアの拠点の街はカルバラ
 ・4日目:LAGAZUOIとCINQETORRI・・・前者は標高2800mの山頂からの滑走で、後者は5つの塔という意味の岩峰5つが並んでいる。
 ・5日目:プランデ・コロネッツ・・・頂上が一つの大きな山で、山頂からの360度がスキーエリアで、どのゴンドラ、リフトを使っても終点は同じ一つの頂上になる。
 ・最終日:初日と同じエリア・・・初日がクローズだったクリスタリオのFORCELLASTAUNIES(2930m)からの黒コースを上級レベルの皆さんと一緒に滑って有終の美を飾ってきました。

 最後になりましたが、当方もここ数年で、海外スキーも、カナダバンフ4回、欧州アルプス(ダヴォス、マッターホルン、サンアントン、今回のドロミテ)4回と計8回になり、この辺で海外スキーも終わりにしようかと思っています。欧州アルプスは日本では想像できないぐらい一生かけても滑りきれないほどの雄大な多くのゲレンデがあり、飽きることはありませんが、この感動ももうマンネリの兆しもあり、又いろいろな制約(長時間のフライト、食事事情、温泉なしの辛さ)、中でも長期間家を留守にするリスク(親戚にお浄土への旅立ちを待っている人が多く、ツアーの途中で離脱して、一人帰国の事態も十分あり得る)が大きく、もう欧州まで行く気力がないというのが実情です。実は今回も、この正月に本家の跡取りが逝去し、分家の跡取りの小生が「焼香開き」の重責を果たして、このツアーに行ってきましたが、今回のツアーの途中でこの事態が生じていたらと考えるだけで、ぞっとするというのが正直なところです。

 来月3月にまた東京経由の快適スキーで斑尾タングラムに行く予定をしていますが、来シーズン以降も志賀高原を中心とした信州の北部エリアを、東京経由で行くことにしようと思っています。